契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

 どうしても自分の気持ちを知って欲しくて彼女に伝えてみるが、彼女は全く俺の言葉を信用していないようだった。

「そういう、口説きのおふざけはなしにしましょう。友人の婚約者が森田食品の御曹司の森田蓮なんですが、面識はありますか?」
 俺の本気の告白は簡単に流されてしまった。

「森田蓮とはパーティーで何度か挨拶を交わしたこともあるし、仕事上の話をしたこともある。彼の婚約者といえば、君の友人は小笠原陽子か。それだと、彼女の浮気を暴露したところで結婚を破談にする復讐は難しいかもしれない」

「どういうことですか?」