契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

「美的感覚は正常に持ってますよ。ちなみに、緋色さんと私が結婚したと分かれば親友は緋色さんを誘惑してくると思います」

「俺がそんな誘惑に屈すると思うか?」

 誘惑してくる女など、今まで沢山いたから上手くあしらえる自信があった。それにしても、彼女の親友はかなり無謀な女。余程のことがない限り、男は日陰のような女を手放さない。

「全く思いません。ひなた君を悲しませるようなことを緋色さんはしないでしょうから」
 日陰は俺が浮気をしないだろう理由を、子供を悲しませない為だと考えている。

「俺は日陰にどうしようもなく惹かれているから、他の女に目はいかないよ」