契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

 私は子供が欲しいと思っていたけれど、子供の人生に責任を持つということまで考えられていなかった。

 なぜだか、緋色さんは私を切なそうな目で見つめると手を伸ばしてくる。

 私は咄嗟にその手を避けてしまった。
(なんだろう、彼に触れられると彼に惹かれそうで怖い⋯⋯こんな如何にもモテそうな男を好きになったら、きっとまた傷つくだけだわ)

「別に、日陰は必死にひなたのことを考えているだけだろ。君が謝ることは何1つない。それよりも、思ったような子育てじゃなくてがっかりしたんじゃないのか?」