契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

「緋色さん、ひなた君は20時にはもう寝ました。睡眠を良く取るとても良い子ですね。来週、ひなた君の耳の精密検査を予約しました。それから、週に1回、言葉の教室にも母子通園します」

 緋色さんの鞄とコートを受け取りながら、笑顔で今日の報告をする。

「何が嬉しいんだ? 俺が帰ってきたことが嬉しい訳じゃないだろう」

「緋色さんが帰ってきて嬉しいですよ。私、あなたに謝りたいと思っていたんです。1年しかお母さんをしない私が偉そうにひなた君について意見をして申し訳ございませんでした」

 私はゆっくりと頭を下げた。
 今日気がついたことがある。