契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

「予約で混み合っていて、半年後の日程しかありません」
 担当者の言葉に私は息が詰まった。

「私が半年後に生きているかもわからないんです。どんな時間でも、誰かのキャンセルが出たらでも良いです。相談をさせてください」
 私は思わずでた自分の声があまりに震えていて、今にも死にそうな人のようなもので驚いた。
(余命1年だもの、今すぐ死んでもおかしくないのかもしれない⋯⋯)

 隣にいるひなた君がぼんやりと私を見つめていて、思わず私はその目を見つめ返す。

 彼の薄茶色瞳には今にも死にそうで不安な顔をした私が映っていた。
 私には時間が1年しかないかもしれない、半年も待っていられない。