契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

「今、私にプロポーズしているんですか? 今日、会ったばかりの私に? 私事ですが余命1年なんです。もう、お母さんになれるチャンスのない私には嬉しい結婚話ですが、ひなた君に母親の死を再び見せることになってしまいます」
 突拍子もない俺の提案を聞いて、返事をしてくれた彼女に胸が高まる。

 そして、彼女は社長夫人になることにも、俺の妻になることにも興味がないようだ。
 彼女が興味があるのは、「母親になること」だと俺にはすぐに分かった。
 
(やはり、彼女は他の女とは何かが違う。だからなのか、こんなに惹かれるのは⋯⋯)