契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

 透き通るような優しい声に顔をあげると、美しい輝くような瞳をした女性がいた。
 地獄のような状況のせいだろうか、彼女が女神のように見えた。

 少し後ろの席は隣の席が空いていて、そこに骨壷を置くように促された。
 女神のような女性には、美咲の骨壷を生きているかのように丁寧に扱いシートベルトが掛けた。

 一瞬、隣に美咲が座って笑いかけてきたように見えて泣きそうになった。
 女神のようなCAの彼女がひなたを抱っこすると、ひなたはゆっくりと目を瞑った。

「望月さんとおっしゃるんですか? お子様に慣れているんですね。もう、泣き止んだ」
俺は女神のような彼女の胸のネームプレートを見て名前を呼んだ。