契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

(彼女の不安を煽り、寄りそうことで愛でも育もうとしたのだろうか⋯⋯悪質すぎる)

「それは、ダメなことですよ。もう、絶対にやってはいけません。私以外の方にこういった事をしたことはありますか?」

 日陰は初めて俺が見惚れた時のように、聖母のような優しい顔で彼に問いかけている。

 俺は、「今すぐ、警察に突き出せよ!」と俺は叫びたくなるのをたえた。

「いえ、初めてです」
「そうですか。お医者様の言葉は重要なものです。谷村先生はついてはいけない嘘をつきました。私は、あなたは医師をやめるべきだと思います」
「す、すみませんでした⋯⋯日陰さんの言う通りです」