契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

 ひなたも、緋色さんが強い言葉を使ったことを怖がっている。
 しかし、外に出たら命を狙われる状況だから、緋色さんはあえて悪者になっている。

「すぐ、一緒に遊べるようにするね」
 私はそう言って小さなひなたを思いっきり抱きしめた。

♢♢♢

 送迎車の後部座席に座り、紹介状の指定医師である谷村医師の元に向かう。
「緋色さん! お手数をお掛けしまして申し訳ございません」

「緋色! それから夫婦なんだから敬語もやめて欲しい。今度やる度、ペナルティーキスするから」

 そういうと、緋色は私に深いキスを仕掛けてきた。
 今まで以上に強引になった彼に、私は戸惑ってしまう。