契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

 まずは余命のことをはっきりさせた方が良いだろう。
 それから、森田さんに改めて陽子の傷害事件の被害届を出してもらえるよう頼みたい。
 彼が親に逆らえない事はわかっていても、昨日のようなことがあっては危なくてひなたと公園に行けない。

「俺も一緒に行く。ひなたもシッターに預けよう」

 私は仕方ないことだと、緋色さんの言葉に頷いた。
 今日は私のことで社長で忙しくしている彼に仕事を休ませてしまう。
(断らないとダメだけど、1人じゃ不安で一緒にいて欲しい⋯⋯)

「ママとは遊べないの?」
「ひなた! わがまま言うんじゃない」
 私はひなたの問いかけを一瞬で制した緋色さんに申し訳がなくなった。