契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

 俺の質問の意図が分からないのか、日陰は小首を傾げている。

 彼女は10年以上付き合った川瀬勇のことを俺よりも身内のように感じてるのが、言葉の端々から出ているのに気がついていない。

「これから、俺のことも緋色と呼び捨てにしてくれないか? 流石に嫉妬で狂いそうだ。今度、俺を嫉妬させたら、君は俺のものだって一晩中分からせるから」

 俺が言った言葉に、日陰は真っ赤になりシーツの中に逃げていってしまった。