契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

 彼女の様子からみるに、望月健太と最後に会ってから特に連絡をとっていないようだ。
(望月加奈も列席した方が日陰も喜ぶだろうし、これは俺が連絡をとった方が良いな)

「日陰のウェディングドレス姿楽しみだな」
 俺が彼女の長い艶やかな黒髪を撫でながらいうと、彼女は嬉しそうな顔になった。

「私のウェディングドレス姿見たいと思ってくれるんですか?」
「当たり前じゃないか!」
 美しい彼女のウェディングドレス姿を見たくない男が存在する訳がない。
(本当は俺だけが、その姿を独占したいけどな⋯⋯)

「勇はそんなことを言ってくれなかったので、男の人ってそういうのはあんまりなのかなって思ってたんです」