契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

「元気だよ。川瀬くん、日陰のことは任せてくれ。君は自分のことを、偶には考えたらどうだ?」
「は、はあ⋯⋯」

 俺は日陰を守るのは自分でありたいと思っている。
 彼が裏でずっと彼女を守ってきたことには感謝するが、これからは俺がその役割を担いたい。

「君は仕事もできるらしいし、これから活躍して欲しい人材だ。日陰も君が不幸になることは絶対に望まない。今まで日陰を守ってくれてありがとう。俺も人生を賭けるから、あとは俺に任せてくれないか?」

 俺は彼がいくら身を挺して日陰に尽くしても、彼女を譲る気はない。