契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

 俺は日陰の席に行って、彼女の目元に口づけた。
 俺はそのまま彼女の膝裏に手を入れて抱き上げた。
(昨日の続きがしたくて仕方がなかった⋯⋯早く日陰を俺のものにしたい)

「ちょっと待ってください。おろしてください! 緋色さーん」
 彼女が過剰にばたつきながら抵抗するので、危ないから俺は彼女をおろした。

「パンナコッタは明日の朝、食べないか? 俺は今、日陰が欲しいんだ」
 俺の言葉に日陰が顔を真っ赤にして首を振る。
(あれ? 昨日はオッケーだったはずなのに⋯⋯)