契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

「余命1年の人間はお酒も飲んではいけないの? この食事が済んだら、もう、連絡はしないでくれる? 次に勇と会うのは陽子の婚約パーティーね」

 陽子の婚約パーティーには勇も来る。
 そこで、私は勇にも復讐をするつもりだ。

「日陰、今日のお前冷たくない? 余命1年とか聞いて気が立つのは分かるけど、別れるにしても笑顔で別れようよ」
勇が私の手を撫でながら語ってきて、鳥肌が立つ。

「勇は病気の私を支えたいとかも言ってくれない冷たい人じゃない。どうして、私だけが勇みたいな冷たい人に優しくしなきゃいけないの?」

 私は彼の前でも陽子の前でも聞き分けの良い優しい人間だったと思う。