契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

 私は須藤玲香さんを見たことがあるが、彼女の見た目に自分は似ていると思ったことはなかったからだ。
「見た目も似てない⋯⋯と思うんですけど」

「似てるよ。体のラインが」
 舐めるように私の体を見てきた彼にゾッとした。

 どうしてこんな気持ちの悪い男ばかりが存在するのか。
(いやらしい目で私を見るのはやめて! 愛人の娘だからって軽んじてるの?)

「ひなたは私の希望なんです。私、少しでもあの子の母親でいたいと思っています。あとほとんど生きられないかもしれないのに、あなたみたいな男に時間を使いたくありません」