契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

 私は緋色さんを起こそうと、肩を揺らすが起きそうもない。
(何でこの冷たさで起きないの? 不快感とか感じないわけ? 感覚神経までお休み中?)

「お姫様のキスで起きるようです」

 目を瞑ったまま緋色さんが言う言葉にため息をついた。

「起きているじゃないですか。本当に申し訳ございません。ひなたがおねしょしちゃったみたいです。子供用の布団で寝かせるべきでしたね」

 子供用の布団にはしっかりと防水シーツをつけている。
 だからおねしょをしても、マットレスまでダメになることはない。

 緋色さんが起きてきて、私に軽くキスをしてくる。