契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

 勝手だけれど、私がもうひなたの「お母さん」をやれないことが悲しい。

「今日は思いっきり抱っこする約束だったよな」
 緋色さんが突然会話を切って、私に深い口づけをしてくる。
(こんな深い口づけは初めて⋯⋯何だか頭がボーッとしてくる)

 私は必死に彼の大人のキスにこたえながら、しがみついた。
 ひなたのこと考えなきゃいけないのに、今は緋色さんに溺れたい。

 私の膝裏に緋色さんが手を入れてくる。
 私は彼にお姫様抱っこされて、寝室に連れて行かれた。