契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

 森田蓮と噂になることは避けたいので、彼には早く帰って欲しかった。

 しかし、彼は私の隣で一緒にひなたを待つつもりのようだった。
(送ってもらっただけに、無理に追い払えないわ⋯⋯)

「ママー!」
「ひなた君、今日もいい子にしてましたよ。トイレもバッチリです」
「本当ですか? すごいじゃない、ひなた」

 謙遜したように照れているが、ひなたは本当に凄い子だ。
 この1週間で、トイレの失敗が1度もない。

 このままオムツが取れてしまうかもしれない。
 私は感動のひなたとの再会に、森田蓮がいたことを一瞬忘れていた。