契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

「ひなたが園舎から出た時、私を直ぐに見つけられるように私は待っていたいんです」

「大丈夫だから⋯⋯」
 先程の口説きモードはなく、私を安心させるように言ってくる彼にホッとする。

「自分の子じゃないのに、そんな大切にしているのは何で?」

「確かに、ひなたは私が産んだ子ではありません。でも、目に入れても痛くないくらい大切な子です」

「自分も本当の親に育てられた訳じゃないから、そんなこと思うの? 冴えない工場の夫婦の子じゃなくて、小笠原社長と才女の須藤玲香の子で良かったね」

「私は自分は望月夫妻の子だと思っています。エロ親父とボインのお姉さんの子ではありません」
「ボインって昭和かよ」