契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

 俺は小笠原社長が俺と娘を結婚させると言うことに拘っていることが引っ掛かった。

(絶世の美女を抱ける代償に、厄介ごとに巻き込まれるのは嫌だな)

「日陰さん本人が離婚を嫌がるのではないでしょうか。白川社長は素敵な方ですし⋯⋯」

「結婚とは本人の意思とは関係ないものだろう。私も妻とは政略結婚だった」
(その政略結婚、失敗してますよね! 地雷女と結婚して大変なことになってますよね!)

 嫉妬深い妻の小笠原夫人は多分愛人を殺しているし、娘の陽子さんは狂人ですよと突っ込みたかった。

 しかし、父親にも小笠原社長の言う通りにするように言われ、俺は白川日陰に接触することになった。