契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

「やっぱり、私のこと調べたりしたんだ。勇と関係を持っているのは日陰への嫌がらせのため。そうじゃないと私みたいな特別な女が、勇なんか相手にする訳ないじゃない。結婚してもお互い自由にしましょうね。蓮さんもその方が良いタイプだって知っているのよ」

 陽子は、ひたすらに望月日陰の話をする女だった。

 結婚相手の俺には全く興味がないようで、その辺はありがたかった。
 川瀬勇はうちの会社の社員でもあり、世間は狭いなあと思った。