契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

 私は2人を見かけたことが幼少期に何度もあった。

 でも、2人は私を全く見ることがなかった。

 2人で愛し合ってできた子だとか言う癖に愛情など感じなかった。

「拗ねているのか? そういう駆け引きのうまさも母親譲りだな。それにしても白川社長は本当にやり手だな。君と結婚したことで彼は小笠原家の財産も手に入れることになった」

 小笠原社長の言葉に私は気分が悪くなった。
(緋色さんは私に一目惚れしてプロポーズしたと言っていたけれど、私の出生の秘密を知っていて近づいてきたの?)