契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

 不安そうな顔を向けてきたひなたを思いっきり抱きしめた。

「緋色さん、今晩は私のことを思いっきり抱っこしてくれますか?」
自分でも、はしたない事を言っている気がする。

 変な誘い方だとは思うが、ひなたの前なのでおかしな事はいえない。
 出生のこと、小笠原家のことで頭がパンクしそうだ。

「日陰、嫌ってくらい抱っこするから覚悟してろよ」
緋色さんの言葉に勇気が出た。

 私は彼に本当は最初から相当惹かれている。
 それを認めるまで、沢山のことがブレーキをかけてきた。

「じゃあ、行ってきます」
緋色さんは仕事へ、私はひなたとプレ幼稚園に行く。

「ママとパパはお友達?」