契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

「信じられないわ。美談にすり替わっている」

 一晩中、緋色さんと攻防し、朝テレビをかけると昨日の出来事は全く違う物語にすり替わってた。

 小笠原社長が私が隠し子であることを公表したのだ。

 そして、元々精神疾患を持っていた陽子が、父親に隠し子がいることを知り追い詰められたことになっている。

「思っていた以上だったな小笠原社長は⋯⋯今日から日陰の周りも少し騒がしくなるかもしれない」

「そうだ、今日からプレ幼稚園にひなたを連れて行きます。ご報告遅れました」

「パパ、僕、幼稚園に行ってきます」
 ひなたの無邪気な笑顔に救われる。

 世の中は全く事実とは違った方向に向かっていっていた。