契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

「俺の前で他の男を褒めたな。許さん」

 緋色さんが突然くすぐってきてびっくりする。
(良いムードを崩すことには成功したけれど、これはこれで無理⋯⋯)

「くすぐりの刑って昭和ですか!!」
「俺は君と同じ平成生まれだ。なんでいつも親父扱いするんだ」

 私はとにかく、ひなたを起こさないようにくすぐりに耐え続けた。