契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

「違います。緋色さん、これ以上は絶対強引にならないでください。緋色さんの強引さは既に限界値です」

 緋色さんは出会ってすぐに私にプロポーズしてきたり、キスしてきたり強引な方だ。

 はっきり言って見た目が良いから許されているところがあるが、別の人が同じことをしていたら通報していたと思う。

 私はこのままひなたの隣で強引に迫られる気がして、緋色さんの胸を押した。

 緋色さんはそんな私を笑いながら見ている。
 私は、より力を入れて緋色さんをもう一度押したがびくともしなかった。

 私の動作を見て、緋色さんが笑いそうになっているのが分かった。