契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

 綾野先輩は私が出会って大好きになった時とは、まるで別人になっていた。
(人は環境でこんなに変わるのね⋯⋯もう、これ以上失望させないで欲しかったわ)

「違います。私、彼女を殺そうとなんてしていません。弁護士を呼んでください」
 動揺した陽子は、抵抗しながらも警察に連れて行かれた。

 警察に行き、私も状況を説明する。
 どうやら、私の通話は勇と繋がったままで勇はその音声データをネットにあげていたらしい。

 そのお陰で小笠原陽子は弁明できない悪事をやっているのが明るみになった。
 そして勇は私が拉致されたことを緋色さんに伝えて、スマホのGPSから場所を割り出したとのことだった。