契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

 私が誰の娘だとか本当にどうでも良い。

 それなのに、陽子は異常なまでに私に固執している。
 私を陥れ、私の不幸を願いながら離れてくれない彼女は異常だ。
(父親の愛人の娘で目障りなら放っておいてよ。もう、うんざりだわ)

 私に固執する彼女を避けようとしてもダメだった。

 愛想を振り撒いて、やられっぱなしでいたらこんなことにはならなかったのだろうか。
(もう、ダメだ⋯⋯どうしたら良いの? 最期に緋色さんとひなたに会いたいよ)

 私が諦めかけた瞬間、扉が開いて暗い室内に光が差し込んだ。