契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

 緋色さんが耳打ちしてくる言葉にゾッとした。

 確かに私は余命がないと聞き、仕事を辞めた。
 私が病気になったかもと聞いて、勇も私との結婚することを考え直して陽子の元に行った。

 私は緋色さんが現れなかったら絶望していただろう。
(私の気持ちを弄んだの? それとも絶望して自殺することを期待した?)