契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

身体中を精密検査をしたが私の体に切迫した状況は見つからなかったようだ。

「えっと、難病で手術しても生存確率が4%しかないと言われたんですが⋯⋯」

「もう一度精密検査をしてみましょう。今日とったポリープは病理にまわします。検査結果は1週間後に出るので、また来てください」

 医師の落ち着いた雰囲気からも、緊急な状況でないことは明らかだ。
(私はもう自分は終わりだと思っていたのに、何なの!)

「大丈夫そうだな。本当に良かった」
 緋色さんが私をキツく抱きしめてくる。

「医師に詐病させた疑惑が出てきたな。そうすることで君に仕事を辞めさせたかったか、君を絶望させたかったか目的は分からないが」