契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

(でも、やっぱり、私が緋色さんのこと何とも思ってないみたいに勘違いされるのだけは嫌!)

「緋色さん、ありがとうございます。何だか明日が来るのが楽しみになって来ました。あと、私は緋色さんのこと好きですよ」

 自分でも何でそんなことを言ったのかは分からない。

 彼じゃ無かったら、きっと「お母さん」になりたいと思っても即結婚なんてしていない。

 それくらい私だって彼に惹かれていたことに気がついていて、それを知って欲しかった。

 ただ「死」というものが目の前にあってときめく心臓を止めていただけだ。