契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

 結局、婚約パーティーが終わり次第、俺は川瀬勇をインドに逃した。

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「緋色さんが私と結婚したのは、私の余命1年だからですよね。なのに、どうして私が自分が死ぬような話をすると怒るのですか? 私の死に様をひなたに見せるのが、この結婚の目的でしょ?」

 川瀬勇とのやり取りを思い出してたら、突然、日陰から話しかけられた。

 俺は彼女の言葉に人知れずため息をはいた。

「日陰、君と結婚したのは、君に一目惚れしたからだと言ったら怒るか? 実は君と会うのはプロポーズをしたあの日が初めてではないんだ」

 彼女が覚えていない思い出話をするのは非常に虚しい。