契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜

『陽子お嬢様、本当に森田蓮と結婚するの? 今みたいに遊べなくなるよ。1人の男で満足できる女じゃないでしょ』
 私は突然聞き慣れた元彼である勇の声が会場中に響き渡って驚いてしまった。
(この音声データは陽子と勇の会話?)

『もう、勇ってば大丈夫よ。私は結婚しようと好きな時に好きなことができるの。私は特別な上級国民なんだから。森田食品の御曹司と結婚するのはパパからのミッションなのよ』

『森田食品と小笠原製薬で健康食品でも開発するの?』

『ふふっ、勘がいいじゃない。その健康食品にちょっとした仕込みをするのよ』

『何? 小笠原夫人が、愛人殺しをした時みたいに毒でも盛るの?』