※このイケメンたちは呪われています

「通報するぞ」

「えぇっ!? 私怪しい人じゃないよ! ちょっとキミに渡しておかないといけないものがあって……!」

「だから……触んなって言っただろ!」

 勢い余って握った手を、またもや跳ね除けられてしまう。

 さっきよりも強くてためらいがなくて、このままだとけちょんけちょんにされてしまいそう。

 そしてはたかれた右手を左手でさすっている間に、彼は走って行ってしまった。

 ……確かにいきなり話しかけるべきじゃなかったかなぁ。鷹臣とつばめねぇ、家族以外とはあんまり話さないから忘れてたや。

 足が相当早いらしくすぐ消えた彼の姿を追うように振り返って、ポケットから鳥の形に折っていたお札を取り出した。

「よし、トリちゃん。さっきの男の子追いかけて、できたら厄を祓ってあげて。私じゃ怖がらせちゃうからっ」

 トリちゃんと名付けたそれをひと撫ですると、意思を持ったように空を飛び始める。

 私のお願いにトリちゃんは頷いて、彼の消えた方向に飛んで行った。

 これが私の力技じゃない、完全なる霊力を利用した芸当。でも霊力の調整が難しいからこういう時にしか使わない。