※このイケメンたちは呪われています

『ほたるちゃん、怖いよ……何で手とか使うの……? あたしたちと違う!』

『化け物だ……っ! ほたるは化け物だーっ!!』

『霊に触れられる霊媒師がいないことはないが、こんな幼い頃から……やはり神薙ほたるは呪われてるのでは?』

 落ち着きすぎて、友達らしい友達はいないくらい。神居姉弟は別だけどねっ。

 ……そうやってあることないこと言われてきたけど、私は全然気にしていない。むしろ他の人とは違うんだって特別に感じてる。

 分かってくれない人ばっかりだとしても、悪霊よりは怖くないもん。

「そういえば、お父さんっていないの?」

 そこまで思い出して、いつもより家の中が静かなことに気付いた。

 この時間ならお父さんはいつもいるはずなのに、キッチンやリビングからは物音ひとつ聞こえてこない。

 ただ寝坊してるだけなのかも、とも考えたけど……直感でおかしいなって思った。

 神薙神社の神主さんでもあるし、その関係で家にいないとかも考えられる。

 その予想は見事的中したようで、私の疑問にお母さんが眉をひそめた。