※このイケメンたちは呪われています

 確かに同年代の霊媒師よりはできるし、難易度の高い依頼も任せてもらえるし、何より霊力は神薙の中でもトップクラスだけど!

 でも! それにしても! この依頼はやばい雰囲気しかない! 戦略的撤退したい!

 神条の話を聞いて狼狽える私に、叔父様はそれはそれは深い息を吐く。

「……この仕事はやはり、ほたるにしか務まらないんだよ」

「へ?」

「キミは繊細な調整での除霊が苦手だが、この仕事だとそれは有利に働く。繊細な調整がないということは、何があっても準備を必要とせず即座に対応ができる。一瞬の隙も作らないキミにしか、できない仕事だ」

 おだてられてる……。ちょっと、いや結構揺らぐけどさすがに今回は……。

 叔父様の言葉を頭の中で繰り返しながら、何とか最適解を絞り出そうとする。

「――ダメだろ、こんな弱そうな奴にやらせたら」

 それを止めたのは、刃みたいに鋭く冷たい彼だった。

 藤色の……綺麗な彼。

 思わず顔を上げて彼のほうを向くと、バッチリと目が合う。

 私とは対照的に揺らぎが一切ない瞳から、彼は本心でそう言っているんだと察す。