※このイケメンたちは呪われています

 ここまでしっかり口答えしてくるとは思ってなかったらしいお父さんは、この言い分に唇を引き結ぶ。

 その一連の流れを見ていた叔父様は長い脚を組みつつ、くっくっくと笑っていた。

「だから言ったろう? いくら頼仁が心配したってほたるには効かない、決めてしまった以上は」

「……だ、だが」

「まだ何か、言い足りないことでもあるか?」

 これで諦めてくれると思ったのに、まだ抵抗するお父さん。

 叔父様はそれに少し威圧をかけながら尋ねると、今にも消え入りそうな言葉が私の耳に届いた。

「シェアハウス、年頃の男共しかいないじゃないか!! そんなところにほたるを連れて行きたくないんだよ……っ!」

「…………ん?」

 年頃の、男共“しか”……?

 これがまさに、耳を疑うってことなんだなぁってしみじみ思った。

「私、それは聞いてないですけど……!」



 それからわずか、三日後のこと。

 雲一つない晴天、澄んだ空気、落ち着いた閑静な住宅街の外れ。

 ……には到底ふさわしくない家の前に、私はついに来てしまった。