※このイケメンたちは呪われています

 これは家も呪物になってそう……ここに行かなきゃならないのかぁ。

 今更呪いだとか悪霊に怯えることはないけど、こうも呪物感のある場所に進んで行けるほど図太くない。

 もう既に気が滅入りそうな私の隣で、お父さんが「やっぱり、」と声を上げた。

「やめにしよう。いくら考えたってほたるに任せられる案件じゃない」

「……頼仁(よりひと)、諦めろ。ほたるの意志が固いのは誰よりも分かっているだろ」

「これは、何回考えたって負担が大きすぎる。ていうかこの案件なら兄貴が一番適任なはずだ。なのにどうしてここまで、ほたるを推す必要がある?」

 冷静なお父さんの問いかけに対し、叔父様は仏頂面のままお父さんを見据える。

 それが押し黙ったわけじゃなくて、あえて黙っているんだってことはすぐ分かった。

 叔父様も思うところがあるんだろうなぁ……この案件は、叔父様レベルの凄腕霊媒師でも請け負えるか微妙なラインだし。

《難易度:S+》

 大抵神薙本部からの資料には、任務内容と一緒に難易度が示されている。