※このイケメンたちは呪われています

「はぁ~~~……まさかこんなことになるなんて……」

 お父さんがこれを言うのは、かれこれもう十回目。さすがに物申したくなってきた。

 ソファに浅く座って項垂れているお父さんに呆れのため息を吐きつつ、私はさっき叔父様から受け取った禍々しいお札を眺めていた。

 詳しい話をする前に資料を持ってくるから札でも調べておけって言われたけど、呪物すぎるお札を調べる気にはならない。

 しかも叔父様、私たちを客間に案内してから三十分経つのに戻ってくる気配がまるでない……忘れられてたらどうしよう。

 厳格が人の形をしているような叔父様に限って、そんなことないと思いたいけど……。

「どうして……どうして引き受けてしまったんだほたる!! ほたるだって厄介な案件だってことは理解していただろう⁉」

「……そりゃ、私だって面倒だなって思ったよ。でもあれだけ持ち上げられたら引き受けたくなっちゃうじゃんっ?」

『ほたるほどの霊媒師なんて、今の神薙にはいないも同然だからな』

 承認欲求強めで好奇心旺盛な中学生に期待をかけたら、私じゃなくても引き受けてたと思う。あんなに褒められたら面倒でもやり遂げたくなるもん。