※このイケメンたちは呪われています

 お父さんは見ているこっちが痛みそうなほど歯を食いしばり叔父様を睨みつけると、再び私へと向き直る。

 だけど、叔父様の声が一秒早かった。

「神薙ほたる、前に来なさい。ここまで来てしまったキミには、全てを話しておこう」

「……はい」

「ほたる……っ!」

 叔父様に近付こうとする私の歩を、振り絞ったお父さんの声だけが止める。

 叔父様たちが話していたのは、私みたいな子供一人で片付けられるような簡単な話じゃないかもしれない。

 ならお父さんが必死に止めるのも納得できる。霊媒師という仕事は、一瞬の油断で大怪我を負うものだから。

 ……それでも、きっと大丈夫だ。

「頼一叔父様、私にできることなら遠慮なく申してください。どんなに厄介な案件でも全うしてみせます」

「物心ついた時から霊を祓えたキミが言うなら、間違いないだろうね」

 ふっと愉快さを隠すことない叔父様が、重たそうな腰を上げて立ち上がる。

 少しだけ私に歩み寄ると、懐から一枚のお札を取り出して見せた。

「……っ」

 それを目にした瞬間、「うっ……」とえずきそうになってしまった。