※このイケメンたちは呪われています

 スパーン!と大きな襖を両手で開くと、中にいた大勢の大人の視線が私に集中する。

 その中で真っ先に声を上げたのは、前の方に座っていたお父さんで立ち上がったかと思うと焦った様子で駆け寄ってきた。

「ほたる、どうして来たんだ!? 子供たちには招集がかかってないはずだが……!」

「お母さんが心配してたからっ。それに本部からの呼び出しって珍しいから、興味もあって来ちゃった」

「来ちゃった、じゃなくてな……!」

 えへへっとはにかむ私に対して、お父さんは終始おろおろしながら周りを気にしていた。

 お父さんに倣うように周りに目を向けると、大人たちはひそひそ何かを喋っている。

 それが何かまでは聞き取れないけど、居心地が良くないのははっきり分かった。

「……ほたる、今すぐ帰りなさい」

「え?」

「理由は後で話すから今は帰ってくれ。今回のは、子供が聞くような話じゃない」

 ぴしゃりと、滅多に聞かない鋭い声が部屋中に響く。

 けどそんなお父さんが纏う雰囲気はやっぱり焦ってるみたいで、目が必死さを訴えていた。