君に捧げるアイラブユー




去年は毎日のように見て、そのたび勝手に落ち込んでたのに、今年はそれが減ったから。少し話しかけてもらえただけで、期待してしまった。目が合っただけで嬉しくなった。


もしかして、なんて。勘違いしてた。

東にとって私はただの元クラスメイトなのに。勘違いしたままだったら、よかったのに。


そんなことを考えながら歩いていた時、足元に少し大きめの石を見つけた。私はなんとなく、それをつま先で蹴る。コーン、と乾いた音。

石は道路をコロコロ転がっていって、誰かの足元で止まった。視界に入る制服。男子のローファー。



「……北見、おはよう」

「おー」



相変わらず気の抜けた返事に、眠そうな顔。



「私、隣並んでて大丈夫かな?」

「なんで?」

「女の子たちに殴られたりしない?」

「ないだろ、そんなの」



北見は呆れたみたいにため息をついた。分かってないなあ、北見。本当に分かってない。自分がどれだけ人気あるのか。なのに本人、全然興味なさそうなんだよなあ。わかってても興味ないのかな。そういうところがまたモテるんだろうけど。