沈黙が落ちるのが怖くて、とりあえず東の顔をちら、と見上げると、ん?と頭の上に見えないはてなマークを浮かべているみたいな表情をしていて、その顔がまたずるいくらいにかわいい。
ああもう、そういうとこだってば。
そのとき、東の視線が、私の顔から、すうっと横へ流れていくのがわかった。
嫌な予感がして、反射的にその先を追う。
「このグループ好きなの?」
「へっ!?」
東の目線の先には、さっきまで三木と盛り上がっていた7人組アイドルの特集ページが、これでもかと主張するように広げっぱなしになっている。
やばい。まずい。
東にだけは知られたくない。
私がアイドル雑誌を穴があくほど見て、“じゃないほう”がいいだのなんだの語っていたことなんて、絶対知られたくない…!!
心の中で大パニックを起こしながら、勢いのままバンッと机を叩くみたいにして、その雑誌を両手で隠した。
「べ、別に興味ないし……三木が勝手に持ってきただけでさ〜」
しどろもどろになりながらそう言えば、あんた、私のせいにする気?と三木が呆れた声で睨んでくる。
イケメンアイドルグループの雑誌を見てたなんて、たとえ“興味はない”って建前があったとしても、知られたくないんだもん。



