「言いづらかったらいいんだけど、ほんとのほんとにライバルだったりする?」
「どういう意味?」
「東のこと、恋愛で好きなの?」
…直球すぎた?もっとこう、オブラートとか、遠回しとか、あったよね…。
でも気になったんだから仕方ない。だってこんなの、誰だって疑うでしょ。そう思って北見を見ると、さっきまで私に向けられていたスマホが勢いよく引っ込められた。
「あ」
東が消えた。そして北見はものすごく嫌そうに眉間へ皺を寄せる。
「さすがにそれはないって。いくら女に興味なくても、それはないと信じたい」
「信じたいって……分かんなくなってんじゃん」
「分かるわ、あほ」
ほらね?またこういう言い方する!ほんっと口悪い。
くだらないことを考えてしまったせいで、そして私にオブラートという高度な会話技術が存在しなかったせいで、東の写真鑑賞会は強制終了となった。
北見はさっさとスマホを制服のポケットへしまい込む。
もっと見たかったのに。さっきの寝顔、あと三十分は眺められたのに。



