君に捧げるアイラブユー




でも北見はそんな私の心の叫びなんて気にも留めず、スマホを私のほうへ傾けたまま写真フォルダをスクロールしていく。

すると次から次へと現れる東、東、東。

寝てる東。笑ってる東。ジュース飲んでる東。窓の外見てる東。なんかもう全部東。どこをスクロールしても東。怖いくらい東。


……ちょっと待って?北見?



「……。」



私は思わず真顔になる。だっておかしい。いくら大親友だからって、この量はおかしい。

普通もっとこう……風景とか、ご飯とか、クラスの写真とかあるじゃん。でもこのスマホ、東しかいない。しかもツーショットならまだ分かる。でも違う。全部隠し撮り。自然体の東ばっかり。いや自然体っていうか盗撮っていうか。



「……もしかして、私の一番のライバルは北見だったりするの?」



思わずぽろっと本音が漏れた。すると北見はスクロールする手を止めもせず、淡々と言う。



「汀と付き合うときは、三者面談必須な」

「重っっっっっ」



北見って普段はすごくクールだ。人に興味なさそうだし、だるそうだし、いつも適当。でも東のことになるとちょっと違う。ちゃんと見てる。なんなら私と同じくらい、いや下手したらそれ以上に東中心で世界回ってる気がする。

この時、私は確信した。こいつ、重い。東に対してめちゃくちゃ重い。いやでもそれって……。