君に捧げるアイラブユー




お会計が終わって、診察券を鞄にしまいながら病院を出る。自動ドアが開いた瞬間、外のひんやりした空気が頬に触れて、私は小さく肩を震わせた。

ふと隣に人の気配を感じて顔を上げる。すると、当たり前みたいな顔で北見が隣を歩いていた。


なんでいるの?さっきまで診察室の前にいたよね?



「北見、もう終わったの?」

「西宮のあとすぐ呼ばれた」



北見はそう言いながら、ゴホゴホと苦しそうに咳をした。

思わずそっちを見る。

……あれ。なんか、思ってたよりしんどそうだ。



「今日は帰るの?私は今から学校だけど」


ちら、と横目で北見を見ながらそう聞く。

でもその瞬間、北見の制服のポケットから電子音が鳴った。ラインの通知音だ。



「あ、マナーモードにしてなかった」



北見はそう呟きながらスマホを取り出す。

……ちょっと。私の質問は?普通に無視?いや別にいいけど。

私は小さく口を尖らせながら前を向く。すると北見が画面を見たまま、「汀が心配してくれてるから行こうかな」と言った。