君に捧げるアイラブユー




注意事項に「はーい」と返事をしながらも、心の中はもう別のことでいっぱいだった。

やっと、やっと終わる。あの不便で、どこへ行くにも時間がかかって、周りに気を遣ってばかりだった生活から、ようやく抜け出せる!



「じゃあ、前のほうで待っててね」



診察室を出る瞬間、思わず口元が緩む。


よかった……!これでやっと解放される。

お風呂に入るたびに包帯を何重にも巻き直して、濡れないように気をつけて、上がったらまた巻き直して、その作業に地味に時間を取られる日々ともおさらばだ。

どこに行くにも片足に負担がかかって、階段のたびに神経をすり減らして、ちょっとした段差すら怖かったあの生活から、やっと自由になれる!


待合室でお母さんにLINEを送って診察結果を伝えると、既読がつくまでの間だけ妙に手持ち無沙汰になった。

さっきまでの「終わった!」という高揚感が少しずつ落ち着いてきて、代わりに病院特有の静けさがじわじわと耳に入ってくる。


ふと顔を上げると、向かいの席の端に見慣れた姿があった。


一瞬、あれ?と思ってから、ちゃんと認識するまでに少し時間がかかる。