君に捧げるアイラブユー




松葉杖をつき始めてから4週間。

あの最初の頃の、歩くだけで必死だった毎日が嘘みたいに感じるくらいには、今の私はもう普通に近い状態に戻っていた。


学校に行く前に整形外科に寄って診てもらうため、朝の少し冷たい空気の中を歩きながら、私はずっと「もう大丈夫な気がする」と心の中で繰り返していた。


実際、家ではもう松葉杖なんてとっくに使っていなかったし、包帯も適当に巻いて普通に歩いていた。

正直、自分の中ではもう治った判定が出ているくらいだった。


だからこそ、そのことを三木に話したときの「治るの遅くなるよ?」という鬼のような顔は、少しだけ笑ってしまったけれど、

同時にちゃんと心配してくれているのも分かっていたから、強くは言えなかった。



「うん、大丈夫そうだね」



診察台の横で足首を触られながら、医者がパソコンに視線を戻す。

え、今のってつまり、松葉杖卒業ってこと?



「捻挫って癖になるから気をつけてね。完治したわけではないから、1週間は激しい運動しないように」