東が見てる私は、多分かなり盛ってる。
静かで、おとなしくて、落ち着いてて、ちょっとクールっぽい感じ。
いや、違う。頑張ってそう見せてるだけだ。本当は、こんなにめんどくさいのに。
「……東が知ったら、どうなるかな」
「なにが?」
「ほんとの私」
三木の手がぴたりと止まる。
「幻滅されるかな……」
そう呟いた瞬間、胸の奥がぎゅっと痛くなった。
東に嫌われたくない。引かれたくない。
もし「思ってたのと違った」なんて思われたら、立ち直れない。
だから私は、東の前ではずっと猫をかぶってる。かっこいい女の子でいたい。
東の隣にいても恥ずかしくない女の子になりたいよ。



